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モンゴルの伝統的な儀式

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 モンゴルには伝統的な習慣のひとつとして、”子供の断髪式”があります。


モンゴルで生まれた子供は、男の子も女の子も断髪式の日まで髪を一度も切りません。
4~5歳になったとき、初めて髪を切り、一度、丸坊主にするというモンゴルの伝統的な習慣、
これが”子供の断髪式”です。

断髪式!?と聞くと、相撲の世界で、力士が引退する時に行われる儀式を連想する方もいらっしゃるかもしれませんね。
力士が引退する時、来賓の方々から少しずつ力士の髪にハサミが入れられ、最後に親方が髷にハサミを入れて髷をおとします。
モンゴルでの”子供の断髪式”も日本の力士の断髪式に近いものがあります。

断髪式当日、子供の家には大勢のお客さんが集まります。
髪を切られる子供は正装し、その手にお盆をもって待ちます。
そして、お客さんの方々から順番に少しずつハサミで子供の髪を切っていきます。

切られた髪はお祝のお金やおもちゃと一緒に
子供の持っているお盆に載せていきます。

断髪式のあいだは、子供の家族が用意した、たくさんのご馳走、お酒、時には馬乳酒が振る舞われます。

お客さんの方々は、モンゴルの歌を披露し、御馳走とともに、宴がはじまります。

お客さんの方々の儀式が済んだ後、家族によって、
綺麗な髪の毛が生えてくるようにと願いをこめて、子供の髪をすべてきれいに剃髪(丸坊主!)します。


余談ですが、断髪式当日、都合により来られない大切なお客さんがいた場合、
家族はそのお客さんが家に来られる日まで待つこともあります。

そのあいだは。。。もちろん、子供の髪は坊主にはせず、中途半場な髪形のまま、
お客さんが来る日を待つのです。

伝統を重んじるモンゴルでは祝祭日に関係なく、良い日を選んで、
平日の昼間、断髪式行うこともあるようです。
従って、仕事の途中で、断髪式に駆けつけるお客さんもいるようです。

日本にはあまりない習慣のひとつですね。
伝統っていいですね・・・。