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ツァガーンサル(旧正月)

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ツァガーンサルとはモンゴルの旧正月を祝うお祭りのこと。

ツァガーンサルのはじまりはチンギスハーンの時代だといわれています。

初めてモンゴル国の正式な行事として祝われるようになったのは1206年の秋でした。

その後、1267年、第5代皇帝フビライハーンの命により、祝う時期は秋から春に変わり、
今日まで続いております。

ツァガーンサルはモンゴル暦にあわせた年初行事のため、毎年日付けは異なります。

ちなみに2013年は日本で言う大みそか(ビトゥーン)は2月10日、元旦(シニーンネゲン)は
2月11日にあたります。

この日に合わせ、各家庭では旧正月の準備がされます。

旧正月を迎えるまでの準備は、モンゴルも日本とほぼ一緒。

みそかは大掃除、洗濯をし、すべてのものを新しくするそうです。

準備が整うと、食卓にヘワィーン ボーブ(お菓子)と羊の肉、乳製品、酒類を置く習慣があります。

お正月料理の準備も欠かしません。

代表的な料理といえば、ボーズ。羊の肉を小麦で包み、見た目、小籠包に似た、肉汁タップリの蒸し料理。


数日前からとりかかり、各家庭で約1000個作られ、冷凍して保存しておきます。

元旦からかならず出される料理です。日本でいったらおもちのような存在です。

ちなみに前日の大みそかは、毎年恒例で餃子やホーショールといった包み揚げた料理を食べます。
揚げ物を料理するときに出る煙で、家の中から悪いものを追い払うと言われているそうです。
恒例といえば、日本の年越しそば的な存在かもしれません。

元旦の朝は、家族同士の挨拶から始まります。

家族の中で一番年長者へ若物がつぎつぎと挨拶をしていきます。
挨拶の時に欠かせないものといえばハタグといわれる(青い布)。

モンゴルではお祝いや大切なものを取り扱うときなど両手を小さく前へ倣えをした状態で手のひらを上に向け、そこに青い布をかけた状態で挨拶を行います。

不思議なことに、モンゴルでは夫婦どうしでは挨拶はしないそうです。

昔からのしきたりで、夫婦は二人でひとりと考えられ、お互いに挨拶をすると縁起がわるいとされてきたようです。
挨拶が一通り終わると、お正月料理を食べ、しばし歓談。すると、次から次へとお客様が訪ねて来ます。

親戚や近所の人など、そのために1000個ものボーズを作るわけです。訪ねたお客さんはささやかなお土産を渡し、子供たちにお年玉を渡すそうです。

お年玉も日本と似ていますね!

お客さんが落ち着くと、家を空け、家族で他の家へお土産をもって挨拶まわりへ行くのだそうです。

今年もあと2週間ほどで旧正月がやってきます。

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